三体読みました。感想は、なんじゃこのクソ面白い小説は!です。
そもそも、美容と健康に関するブログと銘打って、早々に小説の紹介からスタートしてしまい申し訳ありません。
でも、少しだけ語らせてください。
僕は文学が好きなのですが、SF文学にはあまり触れてこなかった。ただ、SF映画は好きで、子供のころはスターウォーズにどハマりし、またメッセージ、インターステラー、ソラリスあたりも夢中になりました。
余談ですが、スタニスワフ・レムとアンドレイ・タルコフスキーについてはいつか語らせてください。
さて、三体。
僕が読んだのは、現時点で文庫化されている第一部と第二部です。以前から気になっていた作品でしたが、ボリューミーなため手を出す勇気がなく、文庫化されて背中を押された感じです。
そして、なんじゃこの〜に続く感想が、もっと早く読んでおけば良かった!です。せめて日本でのブームど真ん中のころに読んで、世の中と空気感を共有できていれば。
またまた余談ですが、流行りの真っ最中にその本を読むのは面白いですよね。子供のころはハリー・ポッターの新刊が出るたびにニュースになっていました。発売日の朝は、本屋で行列ができている様子をテレビで見ながら、早く読みてーーー!学校行きたくねーーーー!!とか思ってました。
炎のゴブレットの発売日、父が仕事帰りに買ってきてくれると約束してくれました。僕は楽しみで楽しみで、普段そんなこと思わないのに、父の帰りが楽しみで仕方ありませんでした。そして帰ってきた父が僕に手渡した本には、緑のカバー。お父さん、これアズカバンだよ。そして裏表紙にはブックオフのバーコードシール。なぜ父がその日発売される本をブックオフへ買いに行ったのか、思い返すと不思議です。でも僕は父ががっかりする姿を見たくなくて、笑顔でお礼を言い、中古のアズカバンを読んだのでした。
さてさて、三体。
なるべくネタバレは避けますが、ご注意ください。
まず、いきなり文革の時代性を感じさせますが、すぐに現代へ飛んでミステリアスな空気感から入ります。科学者の相次ぐ自殺と、科学信仰を崩壊させるような怪現象。僕のように作者を知らない初心者には、これ本当にSF?と感じさせてしまうのではないでしょうか。さらに、VRゲーム三体にフルダイブというラノベ的な展開でエンタメが爆発しますが、なんとゲームの内容は洋の東西関係なしに偉人が登場し、文明の崩壊を防ぐために彼らと知恵を絞るという知的ごった煮。ざっくりですが、もう古代なのに人海戦術でコンピュータを再現させたりとかします。そもそも作品全体において作者の知的スケールには常に驚かされます。そしてそして、怪現象、VRゲーム三体、あと変な組織、これらの謎が解き明かされて分かるのは、あかん、人類詰んどる。
ここまでが第一部。
そして第二部ではそんな詰んでる人類さんがどうするのかというところからスタート。個人的には、第二部の方が面白いです。
ちなみに僕は、進撃の巨人やハンターハンターのキメラ編など、これ人類勝つの無理だろ、な話がとても好きです。
紹介はここまでにさせてください。第二部まで読破して思うのは、早く第三部文庫化してくれ!です。ハードカバーや電子なら今すぐにでも読めるのですが、もう、意地ですね。第三部読んだらまた感想書きます!