こんにちは、ゆうきです。
突然ですが、皆さんは心理的安全性とは何かご存知でしょうか?
簡単に言うと、職場や学校で自分の考えを気兼ねなく言えるリスクを取れる環境のことです。
ある職場を想像してください。
あなたは自分の意見が幼稚なものかもしれないと不安に感じていても、他人から嘲笑されることを恐れることなく発言できたとします。
そして実際誰もあなたを馬鹿にしない。
もちろん、あなたがいない時でも。
そんな時、その職場の心理的安全性はとても高いと言えます。
素晴らしい職場ですね。
誰もがそんな職場で働きたいと思うでしょう。
逆に、自分が正しいことを言っても馬鹿にされてしまう、怒られてしまう、面倒がられてしまう、そんな時、その職場の心理的安全性は低いと言えます。
僕も新卒で入社した会社で初めて配属された職場はそんな雰囲気でした。
社会人経験が浅かったり、未経験の仕事だったり、あるいはそもそも苦手な仕事だったりする場合、自分の意見を述べることは怖いものです。
特に会議など複数の人に向けて意見を述べる場合はなおのことでしょう。
そして不安や恐怖を感じながら発言したり、何かをこなそうとすると、平常心であれば上手くいっていたはずが、つまらないミスをしたりします。
心理的安全性が侵害されると十分なパフォーマンスを発揮できないのです。
しかし、心理的安全性が侵害されることの恐ろしさはそれだけではありません。
むしろそれ以上に恐ろしいのは、将来致命的となる間違いや問題に対しても、口を閉ざしてしまうようになることです。
最近の自動車業界における認証試験の不正問題について、トヨタ自動車の会長である豊田氏は、「正直、残念な気持ちと、ブルータスお前もか!という感じじゃないでしょうかね」と自らの思いを語ったそうです。
僕は、トヨタ自動車は日本が世界に誇る素晴らしい会社だと思いますが、もしかしたら社内に心理的安全性を侵害するような何かがあったのかもしれません。
正直、これは程度の差こそあれどのような組織においてもあり得ると思います。
本来なら、「これはいけないことだ、これを放っておいたらいつか大変なことになる」と思うようなことがあったら、勇気を出して発言すべきです。
しかし、なかなか難しいでしょうか。
正直なところ、耳が痛くなる言葉というのは煙たがられますし、トラブルシューティングによって得られた結果は目に見えるものでないため大抵誰も褒めてくれません。
そのため、問題を見つけた際に勇気を出して発言することはもちろん大切ですが、そのように英雄的な勇気を発揮する必要がなくとも、誰もが気兼ねなく発言できるリスクを取れる環境をあらかじめ作っておくことが大切なのです。
今回は心理的安全性について、ほんの導入的な内容で紹介させていただきました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。